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10-FEET「東日本大作戦」in 大船渡へ行ってきた。ライブ遠征で見た景色、感じたこと

「ライブ遠征」と聞くと、観光やグルメを思い浮かべる人も多いかもしれません。

今回の目的地は岩手県大船渡市。

10-FEETのライブツアー「東日本大作戦」を観るために、大船渡リアスホールへ行ってきました。

ライブそのものはもちろん最高だったのですが、それ以上に現地で見た景色や空気に色々と考えさせられる遠征になりました。


東日本大作戦とは

10-FEETは東日本大震災以前から東北のライブイベントに数多く出演していました。

震災後、「音楽で何かできることはないか」という思いから始まったのが「東日本大作戦」です。

被災地のライブハウスやホールを巡りながら、音楽を通じて人と人をつなぎ続けているツアー。

派手な復興支援活動というよりも、「何度でも東北へ足を運び続ける」という10-FEETらしい誠実な活動だと私は感じています。

そんなライブを、今回は大船渡リアスホールで観ることになりました。


大宮から大船渡へ

今回のルートは、

  • 大宮駅
  • 新幹線で一ノ関駅
  • バスで賀茂神社方面へ
  • ホテルルートイン大船渡宿泊

という流れ。

正直なところ、アクセスは決して良いとは言えません。

東京近郊のライブ会場なら数時間で着くことも多いですが、大船渡は「旅をする」という感覚に近いです。

15時過ぎにホテルへ到着。

まずはコンビニで買ったカップラーメンを食べて一息。

そして16時頃、会場へ向かいました。


徒歩30分の道のり

ホテルからリアスホールまでは徒歩で約30分。

歩けない距離ではありません。

ただし歩いている人がほとんどいない。

車が次々と通り過ぎていきます。

「本当に車社会なんだなあ」

と実感しました。

東京近郊では駅から会場まで人の流れができることが多いですが、この日はそれがありません。

ひたすら一人で歩く遠征民。

それもまた旅っぽくて面白かったです。


グッズ列は断念

リアスホールへ到着。

ライブ前の高揚感が一気に高まります。

グッズ売り場を見ると結構な列。

Tシャツは欲しかったのですが、

「並んで開演ギリギリになるのもなあ」

と思い、今回は断念。

少し後悔しています(笑)。


全席指定の10-FEETライブ

リアスホールはホール会場。

つまり全席指定です。

モッシュもダイブもありません。

10-FEETのライブといえば激しいフロアを想像する人も多いので、

「それじゃ物足りない」

と感じる人もいるかもしれません。

チケットがソールドアウトになっていなかったのは、

  • 大船渡までのアクセス
  • ホール公演であること

このあたりも理由だったのかもしれません。

とはいえ私はモッシュもダイブもやらない派。

座っていても立っていても、好きな音楽が聴けるならそれで十分です。


「そして伝説へ」が流れる瞬間

定刻通りライブスタート。

毎回思うのですが、開演前に流れる「そして伝説へ」は本当に特別です。

もともとはドラゴンクエストⅢのエンディング曲。

でも私にとってはもう違います。

あの曲が流れると、

「10-FEETのライブが始まる」

という気持ちになる。

何度聴いても胸が熱くなります。


VOXYみたいな席

この会場、客席の作りがちょっと独特でした。

上手にも下手にも、囲われたようなスペースがあるんです。

私の席もまさにそんな感じ。

するとMCでTAKUMAが、

「そこおもろいな!VOXYみたいな席やな!」

とツッコミ(笑)。

確かにワゴン車の中みたい。

会場全体が笑いに包まれました。

こういう何気ないやり取りもライブの醍醐味です。


恒例の「何か聴きたい曲ある?」

10-FEETライブ恒例のリクエストコーナー。

客席から曲名を叫んでもらうアレです。

みんな好き勝手叫ぶので当然聞き取れない。

TAKUMAも

「何いうてるかわからん!」

と苦笑い。

それでも何とか聞き取ろうとしてくれるところが好きなんですよね。

もちろん聞き取れても演奏されるとは限りません(笑)。


まさかのLUNA SEA「ROSIER」

そんな中、あるファンが叫んだのが、

「ROSIER!」

まさかのLUNA SEAです(笑)。

すると10-FEETの3人、触りだけ演奏できてしまう。

すごい。

NAOKIが歌い始めるものの、

思いのほかキーが低くなってしまって会場は大笑い。

完全におふざけの流れだったのですが、どこか少しだけしんみりもしました。

TAKUMAは若い頃にLUNA SEAのコピーバンドをやっていたことで有名です。

そんな背景もあるし、LUNA SEAに関する話題を聞くと色々な思いがよぎります。

笑いながらも印象に残る時間でした。


TAKUMAからのリクエスト

さらにTAKUMAが突然、

「俺からのリクエストでもええ?」

と言い出します。

リズム隊の2人は

「え?」

という反応(笑)。

そして、

「人の曲やけど」

と言いながら始まったのがGreen Dayの「Basket Case」。

まさかここで聴けるとは。

ボーカルとギターから始まる曲なので、その場でも合わせやすかったのでしょう。

しかも10-FEETのカバーアルバム版ではなく、かなり原曲寄り。

10-FEETもGreen Dayも大好きな私にはたまらない時間でした。


TAKUMAと目が合った…気がする

ライブ中、「シガードッグ」のあたりだったでしょうか。

目が少し痒くて触っていたんです。

すると突然、TAKUMAがこちらを指差して頷いたように見えました。

私がいた「VOXYみたいな席」は、ちょうどTAKUMAと目線が近い高さ。

もしかすると涙ぐんでいるように見えたのかもしれません。

私は

「いや違うんです、目が痒いだけなんです!」

と思いながらも、

「でも嬉しい!」

という複雑な気持ちに(笑)。

TAKUMAから見れば、大船渡にいる一人のファン。

この土地で様々な経験をしてきた人だと思ったのかもしれません。

もちろん私自身は被災者ではありません。

でももし本当にそういう気持ちで見ていたのだとしたら、被災地の人たちへ向ける優しさや思いの一端を、勝手ながら受け取ったような気がしました。


ライブの外で見たもの

ライブの話はこのくらいにして。

今回の遠征で強く印象に残ったのは移動中の景色です。

大船渡や陸前高田をバスで通った時、

「建物が新しい」

「道路も新しい」

と感じました。

もちろん理由は知っています。

震災後に整備されたものだからです。

観光施設だけではありません。

人が普通に暮らしている住宅地や生活道路までそうでした。

実際に目にすると、自然の力の大きさを改めて感じます。

ニュースや映像で見るのと、現地で見るのとでは全く違いました。


ライブが連れてきてくれた場所

正直に言うと、この地域に有名観光地があるから来たわけではありません。

もし10-FEETのライブがなかったら、東京に住む私が大船渡を訪れる機会はなかったと思います。

きっかけは娯楽です。

好きなバンドを観るため。

でもその結果として、自分の目で街を見て、空気を感じて、考える機会をもらいました。

音楽はただ楽しいだけではなく、人を知らない場所へ連れて行ってくれる。

そして知らなかった景色を見せてくれる。

そんなことを改めて感じた大船渡遠征でした。

またいつか、この街を訪れたいと思います。

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