こんにちは、すみっ子です。
久々に後味の悪い映画を見ました・・・
映画「あんのこと」
2024年から注目されている河合優実さん主演。
河合さんめちゃめちゃ演技上手いんですけど
でも訳ありとか影のある役が多くて、すでに固定されたイメージになりつつある。
この作品「あんのこと」は元ネタがあり、実話です。
だからこそラストまで見て、ズーンと重い気持ちになるんですよ。
毒親からの虐待、薬物などの自傷行為だけでなく、コロナ禍で大きく変わった世の中にも振り回されます。
いろいろ考えさせられました。
あんのことあらすじ
香川杏は母親から暴力を受け、売春を強要させられています。
売春相手が死亡したことで、杏は逮捕されてしまいました。
薬物も常用しており、取り調べを行った刑事・多々羅保が更生施設を紹介します。
杏は紹介された更生施設「サルベージ」に参加しました。
そこで記者の桐野達樹と出会いました。
桐野は多々羅と数年前から交流があり、2人とも杏の更生を支援してくれています。
多々羅は薬物で逮捕された者に対して親身になってくれるので、杏も信頼感が強くなりました。
多々羅たちはまずは母親と引き離さなければならないと考え、杏をシェルターに住ませることにしました。
そこで暮らしながら介護施設で働き始めるのです。
学校もほとんど通っていなかったため、義務教育を受けていない杏は夜間中学に通い始めました。
職場と学校で仲間と共に穏やかに暮らす日々を送るようになりました。
しかしそんな日常はコロナ禍によって、大きく変化していきます。
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あんのこと感想
河合優実さん演じる杏の暗い雰囲気、すごいです。
少しずつ更生して薬物もやらなくなって、健康的な顔つきになるんです。
メイクのせいもあるかも、ですが本当に別人のようになっていく。
唐突に登場する記者・桐野。
電話で「それは事実ですか?」なんて言い出して、「ああ、なんか怪しいことがあるんだな」と匂わせてきます。
河井青葉さんの毒親・春海役も凄まじかった。
娘を「ママ」と呼ぶところ、話し方がやたら幼い、思い通りにならないと暴力を振るう、など完全に狂っています。
毒親と呼ばれる虐待する母親って、実のところこんな感じが典型かと思います。
精神的な部分が親になってないんですよね。
その母である祖母もどうなんだってのも。
杏は幼い頃暴力を受けた自分を庇ってくれたから、と祖母を大切にします。
まともな見方をすると、そもそも娘である春海を止めようともしないのが問題でしょ。
春海はコントロールできない娘だったから、祖母もどうしていいのかわからなかったのか。
結局のところ春海も毒親育ちってことなんだな。
せっかく前向きに生きられるかと思ったのに、信じていた人の裏の顔を知って絶望。
コロナ禍というどうすることもできない現実にまた絶望。
少しでも救われるものがあったなら、悲劇は起こらなかったのかな。
賛否あるかなと思うのは、佐藤二朗さんが多々羅役なのが違和感ありました。
コメディを演じている印象が強くて、多々羅の二面性がうまく表現できてないような。
桐野役の稲垣吾郎さんと役を入れ替えた方が良かったのでは?と思うんです。
稲垣さんなら一見真面目なのに、実は・・・のギャップが出そう。
さて、この映画は実話が元ネタと先述しました。
ここからちょっとネタバレになるんですが・・・
杏がシェルターの隣人から子供の世話を押し付けられるという展開。
ここは完全にフィクションだそうです。
自分と同じようにおかしな親を持つ子を助けたいと、杏の気持ちの変化を描写しているように思えました。
ショッキングなシーンもあるので、万人に受ける映画ではないですが、たくさんの人に見てもらいたいと思う作品でした。
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